いよいよ「タイダイ染め」で一番盛り上がる「染め工程」です。固着剤につけてお好みの色の染料をかける!定着させたら仕上げ工程へ。みなさんの個性やセンスで彩りましょう!

粉末染料を空のペットボトルに入れ、約500ccになるように水を加えます。フタをしてしっかり振って混ぜてください。


絞(しぼ)りは模様を作る工程です。渦巻き状に模様をつける場合は、中心に向けて布を集めていきます。

>>しぼり方のくわしい説明はこちらのページ


固着剤を水で溶かし、染める物にしっかり奥まで染み込ませてください。固着剤によって染めるものと染料がしっかり反応固着します。

※固着剤はアルカリ性のため必ず手袋をしてください。


固着剤がしっかり奥まで染みたら、にじみを防ぐために水滴がしたたらなくなる程度まで絞ってください。※手袋を使用してください。


①で作った染料をかけて染色してください。ペットボトル等の容器で、直接染料液をかけてもOK。

※バットの上で浮かして染めると色が混ざって濁りません。

※渦巻しぼり染めは裏面にも染料液をかけます。


春夏は日が当たる場所に2~3時間、秋冬は暖かい場所に丸一日放置してその後しっかり手早く水洗いしてください。

※放置時間が長いほど濃く染まります。

※ソーピング前の水洗いはなるべく多めの水で手早く行ってください。時間をかけすぎると染めたくない部分も染まってしまいます。

※水洗いで流れ出る色が薄くなったら、輪ゴムもこの時に手早く外してください。


⑥の工程をする前に沸騰した約10リットルのお湯にソーピング液20ccを入れて準備をしておきます。水洗いした染めた物を入れ、約10分かき混ぜて余分な染料を落とします。

※ソーピングは、60~80℃のお湯で行ってください。

※お湯の温度が高く、量が多いほど余分な染料を多く除去できます。

※お湯の温度が高すぎる場合は耐熱バケツをご使用ください。


やけどに注意しながら染めた物をソーピング液から取り出し、ボールなどに水をためて色が出なくなるまで水洗いします。

※色が混ざらないように手早く水洗いしてください。


乾燥して完成です!


タイダイ染めは、「前処理」と「後処理」の工程を丁寧に行うことできれいに染めることができます。

ぜひ下記の点に気をつけて作業をしてみてください!

前処理(固着剤につける)

固着剤には「生地と染料を反応固着させる」効果があります。

染める物を固着剤に浸けずに、染料だけをかけても染まりません。

固着剤は水では溶けにくいのでお湯で溶かすと早く溶けます。

少量をお湯で溶かして、水で希釈しても問題ありません。

後処理(ソーピング)

未反応の余分な染料を落とす処理のことです。

ソーピングを行うことで、色落ちや色移りを防ぐことができます。

ソーピングは、60~80℃前後のお湯で行ってください。

ほぼ色落ちしなくなるので、きれいな仕上がりになります。

低い温度でソーピングをすると、洗濯のたびに色がでてしまいます。